生まれも育ちも福岡な私は自然の摂理に従うように梅ヶ枝餅が大好きです。
太宰府天満宮では欠かせない梅ヶ枝餅。
饅頭ではなく餡入りの焼き餅で梅は入っておらず中心に梅の刻印が入るようになってます。
梅ヶ枝餅と蜂楽饅頭は福岡の甘味的ソウルフードだと思います。
太宰府天満宮そのものが好きなこともあり時折ふらっと訪れては参拝して梅ヶ枝餅を食べているのですが、ふと「お気に入りの店はあるけど全店舗は制覇していない」「マイベスト梅ヶ枝餅を追求したい」という思いにかられ食べ歩き・食べ比べをすることにしました!
味の好みは人それぞれなので、個人の感想、備忘録とはなりますが、少しでもお気に入りの梅ヶ枝餅を見つけるお役に立てれば幸いです。
とりあえずは人気のお店+おすすめのお店9店を数日に分けて食べ比べ。
キリよく10店食べたかったんですが、お腹がいっぱいになりこれ以上は食べても美味しさ半減と感じてしまいそうだったので断念しました。
少し間を空けて他のお店も食べ進めていきたいです。
梅ヶ枝餅の人気店というと、参道を歩いたり周囲の評判を聞いても人気トップ3は1位が「かさの家」で「きくち」「やす武」が2位3位を競ってるかなという印象ですが、WEBでも以下のような結果になっているようです。
福岡・博多お土産「月間平均検索ボリュームランキング」
1位 かさの家
2位 きくち
3位 やす武
4位 中村屋
5位 寺田屋
6位 松屋
7位 甘木屋
8位 お石茶屋
今回は1位~8位までのお店に「小山田茶店」を加えた9店を食べ比べしました。
意外と餡や餅に店ごとの特徴があったので、個人的な感想にはなりますが書き留めていきます。
参道を歩きながらふっくらパリッとした焼き立てを頂くのが至福ですが、お持ち帰りの梅ヶ枝餅は餅がしんなりして別格の美味しさがあるのでぜひお土産としても味わって頂きたいです。
そして店の前に食べ歩き梅ヶ枝餅の行列が出来ている場合も、店内は不思議と空いていることがあるので並ぶのきついなという時は中を覗いてみるのも良いと思います。
梅ヶ枝餅の由来
太宰府天満宮は学問の神様として菅原道真を祀っていますが、その経緯というのが「平安時代。文武両道、特に学問に秀でているとして道真は宇多天皇に重用されていたが無実の罪に問われ京都から大宰府に左遷されてしまう。太宰府で貧しい軟禁生活を強いられた道真は二年後に死去するがしばらくして道真は無実だったことがわかる。京の都では飢饉や疫病が発生し道真を陥れた藤原氏ら貴族も相次いで亡くなり、「道真の祟り」だと恐れた朝廷は安楽寺天満宮(現在の太宰府天満宮)を建立して道真を供養した」という悲しく恐ろしいものです。
毎日の食事にも事欠く暮らしぶりを見かねた尼が、梅の枝に粟餅を巻きつけ道真に差し入れたのが、梅ヶ枝餅の由来とされているそうです。
道真の祟りっぷりは「日本三大怨霊」に名を連ねる凄まじさだったようですが、自分を陥れた藤原氏を祟りつつも、気遣ってくれた藤原忠平だけは何事もなく、道真の祟りによりライバルが全滅した後に出世したとのことで、まさに「因果応報」「情けは人の為ならず」
これからもしっかり道真公を祀り、学問の神様として見守ってもらいたいですね。
それでは食べ比べ感想です。
◯寺田屋
厚みのある餅がふっくら美味しく、餡も優しい甘さです。
餅をしっかり味わいたい時にこちらのお店に伺います。
餅をしっかり味わいたい、甘さ控えめの餡が好き、という方におすすめ。
参道左手側の最後のお店。
参拝後に大宰府駅に向かう場合は右手側最初のお店になります。
寺田屋
092-922-4064
9:00~17:30
不定休
◯きくち
今回食べ比べた店の中では餡の甘味が一番強くねっとりした感じで粒感もありです。
若干の甘じょっぱさもあり。
餅は柔らかく表面は程よいパリッと感も。
甘い餡が好きな方におすすめ。
参道右手側のお店。
きくち
092-923-3792
8:30~17:30
土日祝は~18:00
定休日:木曜
◯やす武
餡が甘すぎすでもちゃんと甘い。
餅の厚みも丁度よく餅とのバランスが良い。
よく立ち寄ります。
お蕎麦も美味しいのでお食事もおすすめ。
参道右手側のお店。
やす武
092-922-5079
10: 00~18:00
無休
◯かさの家
餡は甘めですがくどくなく粒感があり、餅は柔めで表面のパリッと感が絶妙。
一番人気のお店ですが、ひとくち食べた瞬間に「これぞ梅ヶ枝餅!」と感じる安心感と美味しさがあります。
たまに食べたくなる味。
お土産用は博多駅や空港でも買えますが作りたてが食べられるのは大宰府のみ。
行列が出来ていることが多いですが、時間と気力があれば一度食べてみて頂きたいお店。
こちらも参道右手側のお店。
かさの家
092-922-1010
9:00~18:00
無休
◯お石茶屋
餅は厚みがありパリッというよりしっかりとした食感でもっちり香ばしい。
甘さ控えめな餡はなめらか。
趣のある店内が癖になりよく立ち寄りますが、不定休なのでフラれることも。
参道ではなく、本殿の右側の道を抜けて進んだ右手側、石造りの階段を少し登った先にあります。
お石茶屋
0929224045
10:00~16:30
不定休
ちなみにそのまま進んで山道を行くとパワースポット「天開稲荷社」に辿り着きます。平日の人が少ない時に行ったら異空間に迷い込んだかのような感覚を味わいました。
◯小山田茶店
パリパリ香ばしい餅が美味しく餡と餅との相性も◎
昔ながらの手作り感があってホッとします。
大宰府天満宮御用達の老舗。
香ばしい餅が好きな方におすすめ。
参道ではなく、本殿を抜けて左側にお店あり。
小山田茶店
092-922-4175
9:00~17:00
太宰府の観光協会HPでは定休日なしになっていましたが、口コミサイトのいくつかで月曜日休みと記載あり
◯中村屋
程よい厚みのしっかりした食感で表面はパリッと。
餡も甘過ぎず餅とのバランスが良いので後味もくどくなく食べやすい。
パリッと食べごたえがあって甘過ぎないのが好きな方におすすめ。
参道左手側、奥の方のお店。
中村屋
092-922-4328
9:00~17:00
定休日:月曜(但し祭日、25日の場合は火曜日)
◯松屋
外はパリッと中は程よいふわっと感のある餅。
餡はやや甘め?ですがくどさはなく上品で粒感あり。
全体的に優しい味と食感なので小さなお子さまにも好まれそうな印象。
参道を歩いて比較的すぐ、右手側にお店があります。
松屋
092-922-6125
9:00~18:00
不定休
◯甘木屋
手焼き餅はもっちりふわっとして表面もパリッとし過ぎず程よい感じ。
餡は上品な優しい甘さ。
甘さ控えめな餡とふわっとした餅が好きな方におすすめ。
参道奥の最後のお店、右手側。
参拝後に大宰府駅に向かう場合は参道左手側最初のお店。
甘木屋
092-922-4012
9:0017:00
不定休
食べ歩きを終えて
身も蓋もないことを言ってしまうとどの店も美味しいです。
その中で甘さ控えめが良いとかパリッとした皮が良いとか、食べ比べたり自分好みのお気に入りの店を見つけると太宰府天満宮がより楽しめるかと思います。
ちなみに私は今まで「やす武」「お石茶屋」「小山田茶店」を基本としてたまに「寺田屋」「かさの家」、という感じで梅ヶ枝餅を購入していましたが今回の食べ歩きで「松屋」もお気に入りに入りました。
次は「酒澱屋」「かのや」「大樟館」辺りを食べてみたいな~と思います。